ハムスターの頬袋の病気

ハムスターの頬袋の病気

ハムスターはとても大きな頬袋を持っており、食物を溜めこんでいます。

頬袋脱や頬袋の詰まり、腫瘍などの頬袋の病気もときおりみられます。

頬袋脱

頬袋の中身、特に粘着性のあるものや頬袋内にくっついたものをハムスターが無理に出そうとして、頬袋が出てしまうことが多いです。

頬袋が出た直後や炎症が軽い場合は綿棒などで本来の位置に戻して様子をみていきます。

また、繰り返し頬袋脱が起こる場合は頬袋を元の位置に戻した上で皮膚の上から頬袋を貫通して1糸縫い、5ー10日後に抜糸をします。

治療中は米などの粘着性のある食物は避けるようにしてもらいます。

頬袋の炎症が重度であったり、壊死してきている場合は頬袋を切除することもあります。

脱出しているのが頬袋の腫瘍であることもあるため、切除後に病理組織学的検査に出す場合もあります。

頬袋詰まり

長時間頬袋の中に食べ物などが入ったままになることで腐ったり、粘着し、頬袋が膨らんだ状態になって悪臭がすることもあります。

頬袋詰まりの原因になるような切歯の不正咬合や頬袋、口腔内、前肢の異常が無いかを確かめます。

治療としては綿棒や鉗子を使って中身を取り出し、抗炎症剤や抗生剤を処方します。

頬袋の腫瘍

重度の頬袋脱のときと同様に切除し、検査に出しています。

まとめ

いずれの疾患でも早期の対応が重要です。

ハムスターで頬袋のトラブルがあった際にはすぐに動物病院を受診するようにしてください。