犬の催吐方法

犬の誤食

食べてはいけない異物(くつ下、マスク、歯磨きシートなど)・中毒物質(チョコレート、タマネギ、ブドウ、キシリトールなど)を飼い犬が食べてしまうというのは無いに越したことはありませんが比較的よく遭遇する事態です。

薬剤の投与により吐かせることができると全身麻酔下での内視鏡や手術を避けることができるため、催吐処置は重要な処置です。

当院での催吐処置方法

当院では主にアポモルヒネを使用して催吐処置を行なっています。

アポモルヒネ

以前はトラネキサム酸を使用していましたが、けいれん発作や猫の失明などの副作用を経験したため、現在はほとんど使用していません。

アポモルヒネでは嘔吐の継続や運動失調、頻脈が副作用としてごく少数報告されています。

アポモルヒネを筋肉内投与し、催吐させた後、メトクロプラミドの注射を行うことで吐き気を止めています。

嘔吐誘発率は96.8%という報告があります。

フードのみしか吐かず、目的のものが出てこないこともあります。

その場合は食べてしまったものにもよりますが、流れることに期待するか、内視鏡や手術を検討します。

料金

診察料±時間外料金(時間による)→3000円〜

催吐処置料金→6500円

±飲み薬、皮下点滴→2000〜5000円程度

食べたものによっては胃粘膜保護剤や吸着炭(中毒物を吸着し吸収される量を減らす)を処方や皮下点滴処置を行います。

吐かなかった場合

内視鏡による異物摘出→35000円〜

手術による異物摘出(部位による)→150000円〜